監督:ピーター・ウィアー
脚本:トム・シュルマン
出演:ロビン・ウィリアムズ、イーサン・ホーク
公開:1989年
上映時間:128分
個人的評価 | 86点 |
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物語 | |
演出 | |
娯楽 | |
音楽 | |
芸術 |
感想(ネタバレあり)
18歳のとき観て、面白かった記憶があったので再視聴。
「洞窟に集まって何かやってた」「最後の机の上に立ってるシーンは感動した」程度の記憶だったのですが、30歳になって改めてこの映画の素晴らしさを実感しました。
なんといっても、80年代アメリカの青春映画特有の雰囲気がある!
多少強引だけど積極的に女性にアプローチするところとか、電球色の照明と周囲の仄暗い雰囲気とか。うまく言語化できなくて悔しいですが、情緒的なものが画面から漂ってきます。アーモンド州の秋模様が美しい!
コンテや画面構成もとても好き。さり気なく見える写真から一人っ子であることや、周りに置いてある家具や荷物でどんな経済状況でどんな風に育ったのかを自然なカットで描写していて、爽やかでうまいなぁと思いました。
ロビン・ウィリアムズが演じるキーティング先生が行う授業の意味が、この歳になってよくわかりました。己を開放して自己表現をしてこそ、自身の本当のやりたいことを見つけるための第一歩なのではないかと。若い頃の自分に受けさせたい。。
特に目隠しをして詩を即興で作り出すシーンは圧巻でした。詩の見事さを理解できる仲間がいる環境も、無償に羨ましかったです。
ニールのリーダーシップとそれゆえに備わっている優しさや気づかい。それがうまく言葉や行動に現れていて、感情移入してしまいました。死せる詩人の会に突然女性が2名参加して戸惑ったり受け答えする周りの初初しい感じもこの歳になってよく理解できました。
ラストのシーンは感動します。しかし先生や生徒にとって悲劇であることは変わりないので、ハッピーエンドを求める人にはちょっと物足りないかも。
キーティングみたいな先生は現実にいるのだろうか。