開発:フロム・ソフトウェア
発売日:2022年2月25日
プレイ時間:100時間
個人的評価 | 90点 |
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購入したきっかけ
フロム・ソフトウェアのゲームはダークソウル3が初でした。
プレイしてみると、緊張感のある戦闘がすごく楽しい。しかし敵キャラや世界観が気持ち悪くて、それが生理的にきつく、どうしてもプレイに苦痛が伴いました。ダークファンタジーの世界とはいえ、あまりにおどろおどろしいものだらけ。。
アクション性は硬派でとても好きなのですが、それだけに惜しいゲーム……の印象でした。
あのアクション性やゲームバランスで、聖剣伝説のような世界でプレイできたらどれだけ楽しかったろうか。
それから月日は経ちネットで話題になっているエルデンリングに目が止まりました。開発はダークソウル3のフロム・ソフトウェア。PVを見てみると……
今回のエルデンリングは美しいロケーションが多そう!
期待を胸に、購入しました。
結論:キモい敵多すぎ!!!!
人型フナムシの大群、お尻に巨大な卵を付けたアリ!(絶叫レベル)
奇声を上げ毒を吐くカオナシのようなもの、人体実験の成れの果てのような蜘蛛。抱きついてくるゾンビ。などなど
きつすぎます。。見た目だけでなく、効果音も気持ち悪いことこの上ないこだわり。
ご飯を食べながらエルデンリングのプレイ動画はみれないです。
綺麗な景色は多いものの、気持ち悪い敵たちは健在でした。
気持ち悪さ以上に面白さが上回る
ところが、エルデンリングは敵のキモさよりも、ゲームの面白さが上回りました。これはすごいことです。
魅力的なポイントを簡単にまとめると
・オープンワールドならではの冒険してる感
・キモい敵に反して、美しいロケーションの数々
・戦闘スタイルの幅広さ
・強敵を乗り越え、自分自身が成長しているような感覚
・壮大なスケール、ボリュームに合わせたUIの快適さ
・レベルや武器をコツコツ強化すれば誰でもクリアできるRPG要素
・キモい敵が多く、味方の少ない世界だが、それゆえ神秘的なツンデレキャラがとりわけ美しく見える(魔女ラニ)
などがあげられます。なかでも冒険している感覚を味わえるゲームデザインが素晴らしい!
厳しい敵が多いですが、その分乗り越えたときの達成感はひとしおです。強敵を倒し、自分の思い通りに世界を広げていく感覚はいいものですよ。ゼノブレイド以来のワクワク感、地図を見るのが楽しいゲームです。
また、このゲームを続けられた大きな理由はゲーム以外にもあります。
それはネットの情報の勢いがすごく、リアルタイムで新しい発見や体験が更新されていくことでした。SNSなどで「こいつに勝てない」「こうしたら勝てたよ」「ここすごいよ」「こんなことがあったよ」「心が折れそう」といった情報がたくさん溢れていたのです。
とても共感できたし、勇気づけられました。SNSや掲示板などの情報に寄り添いながらゲームを進めていくのも新しい感覚です。人口が多く、勢いのあるゲームは熱が冷めないうちに早くプレイしたほうがいいですね!
感想
これぞ令和のゲーム。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる、ではなく、入念に準備して、一発勝負をした超大作ゲーム。
国内外問わず、配信やSNSで話題が広まり、次々に新しい発見が更新されていくの様は面白かったです。
気持ち悪い敵についても散々書きましたが、
どうしてこのような生き物になったのか。なぜここにいるのか など
エルデンリングの世界に地に足をつけるようにキャラデザが深堀りされています。
キモくなければな。。
それと味方があまりに少ない。。どこに行っても敵に襲われます。
腐敗した世界をリセットするため王を殺しエルデの王になる
ストーリーの大筋は民俗学の聖書的存在である「金枝篇」という大著に基づいている気がします。
とはいえ、ストーリーの道標はなく、自分で情報の断片を見つけて脳内補完しながら各キャラクターや世界観を構築していく必要があるゲームです。硬派ですが人を選ぶのは間違いないでしょう。
裏ボスを倒し終わるまでガッツリ約100時間。steamで9000円払って購入しましたが、もとは十分にとれたと思っています。
シーフラ河の空とか綺麗だなーとおもうのですが、BGMが恐怖心をそそってくるもので、純粋に景色を楽しめなかったのは残念。
基本いつでもロケーションに飛べるところと、細かい移動は足が早くて二段ジャンプできる馬がついているのが便利です。快適なゲーム性もこだわりを感じます。
久しぶりにこの手のゲームをプレイして思ったのは、大多数の人間がSNSなどで情報を共有しながらプレイしているということ。
今度はプレイヤーの情報共有を前提に罠を仕掛けたり、内容が変化していくゲームがやりたい。と思いましたが、よくよく考えると結局イタチごっこになるか、Sekiroのようになるか、MMOみたいになるか、な気がしますね。。