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プロだけが知っている 小説の書き方

小説を書いている人の悩みをQ&A形式でプロの小説家が回答する実践で使える創作術!

感想

タメになりましたが、目からウロコってほどでもなく、そうだよねって思う内容が多かったです。

キンドル版を購入しましたが、PDF形式のため激重でPC画面だと読みにくいことこの上ないレイアウトでした。お試し読みでチェックするべきだった……。

全体的に、優しくて前向きな言葉遣いで教えてくれるので、雰囲気よく読むことができました。

学生の頃に年間400冊読んだり、プロットを口頭で説明する段階で編集者を感動で泣かせたり、筋トレや体験型リサーチなどのストイックな姿勢があったり、小説家以前に人として「できる人間」なのは間違いないと思いました。逆にそれだけ小説家は地頭が良くてストイックでないと出来ない職業なのかな、と思ったりもしました。

よかったところ

わかりやすく丁寧に、具体例を示しながら質問に対して回答している

全体的に優しく、誰にでもできるような雰囲気で解説している

特に重要な部分は線が引いてあってわかりやすい

わるいところ

Kindle版はPDFのため、PCだと非常に読みづらい。全体表示ではかなり読みにくい

内容は良いが、ページ数が少ないためボリューム不足に感じてしまう

自分用メモ

小説のネタは誰かの不幸を題材にすればいくらでも転がっている。不幸や失敗からドラマが生まれ、成長する。
人物の成長ストーリーが定番で王道。
SNSにネタはたくさん転がっているのでおすすめ。

リアリティが大事。過去の人物を物語に配置して想像してみるとよい。

舞台設定、人間関係設定、ストーリーの流れよりも
キャラクター設定をとにかく掘り下げること。最低でも親友レベルに理解すること

主要キャラの過去の年代別履歴書があると良い。
キャラクターには長所だけでなく短所を持たせると
人間味が増してより魅力的になる

舞台選びは「頭のなかで詳細に映像化できるかどうか」が鍵になる。
手書きの地図などあるとイメージがしやすくなる

プロット
最初は3行でだいじょうぶ
主人公の成長物語が面白い物語の基本。
1 こういう主人公が
2 こういう難題を乗り越えて
3 こういう人へと成長する

「こういう」の部分を自分の言葉に置き換えてみる。
肉付け時に大事なのは「シーン」をなるべく書くこと。
順番にこだわらず、シーンからどんどん書いていく。
脱線はキャラがいきいきしている証拠。そのまま泳がせたほうがいい。
プロットの作り方は千差万別。ほとんど設定しないで
空想のままにその場でキャラを動かせて物語を作る人すらいる。

先が気になる物語は、キャラクターと読者に、最後まで謎を追わせ続けること。

どのタイミングで、どうやって、どんな「謎」を読者に提示するか?
その謎をどのタイミングで、どうやって解き明かすか?
そしていったん解き明かしたと思わせた謎の答えが、さらなる謎を有無にはどうするか?

一つの物語のなかに複数の「謎」を同時並行的に存在させると物語はいっそう深みをまして面白くなる。

主人公には事件、試練、失敗などを与え成長させること
どんなキャラからどんなキャラへ成長させるかまずはきめる。
決まったら試練の内容をきめる

物語の出来事は、それぞれ確固たる「目的」をもったキャラクターが出会うとき。
出来事を無理やりひねって起こすのではなく、キャラクターに起こさせる。

各キャラの幸福度メーターの上げ下げを考える。
不幸にするほうが読者は惹き込まれる。
環境、人間関係、運など

章立ては書き終わってからでもよい
基準は読者がわかりやすいかどうか。

説明文は書かない。
行動やキャラの言葉で物語を動かしていく。

情景描写では一つの文に複数の情報を組み込む。
五感を刺激させるとよい。

人物の服装、部屋や建物の内装外観は
象徴的なものだけを厳選して、あとはキャラクターの行動で表現すること。

リアリティは現実味ではない。
物語のなかで起きていることに不自然さを感じさせなければOK。
個人的評価
タメになった
読みやすさ
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