著者:ヴィクトル・ユゴー、頼経康史
ナレーター:小山力也、子安武人、朴璐美、緒方有里沙、武内健、石田彰
再生時間:1時間15分(75分)
はじめてのオーディオブック
初めてのオーディオブック体験です。
Amazonでオーディオブックサービスの「Audible」が2ヶ月間無料のキャンペーンをやっていたので、試しに聞いてみました。
結論:頭の中で声を出して読書をする人にはかなりオススメ!
オーディオブックなら聴覚から情報がダイレクトに伝わってくるので、文字を目で追ったり、わからない言葉の読み方を調べたりする必要がありません。なるほどこれは便利だ!
ただし、自分のペースで読めないという欠点があります。※再生速度を調整することで融通を効かせることができます。
ダイジェスト版のレ・ミゼラブル
レ・ミゼラブルの入門におすすめな内容でした。
タイトルにある通り、主人公のジャン・バルジャンとジャヴェール警部に焦点を当てた内容となります。
原作は重厚、濃密かつボリュームのある作品なので、1時間15分にまとめるのはさすがに厳しいかと。だからこそジャンとジャヴェールの生い立ちや衝突を軸にして要約したのだと思います。
BGMや効果音が多用されていて、朗読だけでなく登場人物の掛け合いによるドラマが展開されていきます。読書というよりはドラマCDを聴いているような感覚に近いです。
再生時間が1時間15分と不安に思うかもしれませんが、劇中で盛り上がる要点は押さえてあるので、展開は早いですがレ・ミゼラブルがどのような作品か十分に伝わる内容でした。
原作のラストまでを描いているわけではないので、ダイジェスト版のようなイメージで聞くとすんなり入りやすいかもしれません。
しかし、ダイジェスト版と分かっていてもぼくは涙しました。どのような形でも、やはりこのストーリーは強烈です。人間の心に生まれる光と闇の本質が物語を通じて美しくも残酷に描かれています。
ただ、個人的に残念だったのは憔悴したファンティーヌをかなり粗暴に描いていたことと、成長したコゼットの声です。あまり言いたくありませんが、酒焼けしたような声で、、自分のイメージとは正反対でした。逆に新鮮で面白いかもしれませんが、別物だと割り切って聞くことをお勧めします。
感想
初めてのオーディオブック、かなり良かったです。
もっと色々な作品を聞いてみたいと思いました。
調べてみたら、この手の文学系はレ・ミゼラブルのように要約してアレンジを施した作品が多いみたいです。
しかしどのような形であれ、鯛は鯛。作品の本質さえブレなければ名作は名作です。
来月にまた1コインもらえるキャンペーンがあるので、次は何を聞こうか今から楽しみです。
個人的評価 | 85点 |
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