著者:ウィリアム・シェイクスピア、清水昭
ナレーター:石田彰、神谷浩史、石川英郎、成瀬誠、菅沼久義、楠大天
再生時間:1時間9分(69分)
はじめてのロミオとジュリエット
誰もが知るシェイクスピアの名作です。
「まるでロミオとジュリエットだね」と、人と人が引き離される表現によく使われたりするレベルで有名ですよね。
有名すぎるあまり、まだしっかりと鑑賞したことがありませんでした。
前回のAudible版のレ・ミゼラブルが入門としてとても良かったので
こちらの作品にも同様の期待を抱いて購入しました。
腐女子向けのロミオとジュリエットでした
ナレーターのことを気にせずに購入したのが仇となりました。
なんと登場人物の声が全員男性です。
メインヒロインのジュリエットの声も、もちろん男性。しかし神谷浩二という実力派の有名声優です。
演技はもちろん素晴らしい!どんな役柄であれ言葉に熱を帯びています。しかし、やはり男性が女性の声で演技するとどうしてもおかまっぽく聞こえてしまいました。
慣れれば聞けなくもないですが、透き通った声という表現をジュリエットに使っているのでさすがに男性の声でそれは無理があると思いました。
この声が女性で透明感ある澄んだ声だったらな……。
今回の一件といい、オーディブル版のレ・ミゼラブルのファンティーヌと成長したコゼットが酒焼けしたボイスだったといい、この手の作品のキャスティングに違和感を感じるのはボクだけでしょうか。
調べてみると、Pamlinkの制作した作品は同様の腐女子向けの作品がちらほら散見されます。小公女セーラ、赤毛のアン、若草物語、不思議の国のアリス等。。
いくらお金を落としてくれるからって、世界名作劇場ファンのボクとしては、このような名作たちが腐女子向けの作品としてリバイバルされていくのは正直嫌な感じです。
先にこういうスタイルが定着してしまうと、他の制作会社が同作品にリメイクとして手を出しづらくなってしまうようで。。
是非とも男性キャストオンリーにこだわらず、名作を男女混合で聴きたいですね。
感想
ロミオとジュリエット、美しく儚い物語でした。まさに古典的名作。
69分なのでテンポが早く、かなり要約されたように聞こえましたが、それでも物語として盛り上がる要所は押さえていると思います。
お気に入りのキャラは神父様です。知恵が恐ろしく回るし、用意周到な裏の手びきに「本当に神に仕えるものなの?」と笑いながら聞けました。
このような物語は演出次第でもっと化けそう。ぜひ舞台で見たいですね。
不満をこぼしたものの、男性キャストオンリーの収録はいろんな意味で絶対楽しいだろうな。好きな声優たちの開放感のある楽しい収録風景を想像しながら聞くと、また違った印象を得られそうです。
・男性×男性のカップルが好き
・古典的名作を手っ取り早く堪能したい
・好きな声優が出ている
個人的評価 | 55点 |
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