読むきっかけ
「マネジメントを学びたいです」
職場の上司(65歳)にそのような姿勢をみせたところ、
「ドラッカーの前にまずはこれを読め!」
と薦められたのが「人を動かす」です。コミュニケーションの基本が書かれています。
超大雑把に要約すると、目次の内容にそった体験談がまとめられたのが本書です。
1、2ページの体験談がぎっしり詰まっています。カーネギーの言葉というより9割が誰かの体験談です。
80年以上前に書かれた内容なので、登場人物や時代背景がとにかく古い。でも普遍的な会話の基本が書かれているので、現代でも役に立つ内容だと思います。
感想
最初は面白く読み進めていました。
ところが、だれかの体験談を1~2P綴るというスタイルが最後まで続くため、途中でダレてきました。
YouTubeは倍速再生、音楽をフルで聴くのは稀、映画ですらぶつ切りながら見、、が多い現代人にとって同じ情報を何度も読む体験は少し辛いかもしれません。
特に好きな体験談は、リヴィングストン・ラーネットの「父は忘れる」です。2-3Pの手紙ですが、幼い子供の父に対する愛情表現が、生々しく美しく描かれているようでウルっときました。
実用的に響いた言葉は
「友を得るには、相手の関心を引こうとするのではなく、こちらから純粋な関心を寄せることだ」
自分本位で物事を考えてアプローチするのではなく、相手に興味・関心・敬意をもって接することが大事ということです。
学生のころ、休み時間に席の前に集まっている人たちは、聞き上手のヒトに寄せられていたのかも。私も聞き上手になりたいです。。
この本、目次と体験談の関係が強いです
「人を動かす」は違う体験談を紹介しながら、何度も同じことを言い続ける特徴があります。
その「同じこと」とは目次にかかれていることです。
なので、目次をしっかり記憶しておくことが実践的に役立つ第一歩に思います。
◇PART1 人を動かす三原則
1 盗人にも五分の理を認める
2 重要感を持たせる
3 人の立場に身を置く
◇PART2 人に好かれる六原則
1 誠実な関心を寄せる
2 笑顔を忘れない
3 名前を覚える
4 聞き手にまわる
5 関心のありかを見抜く
6 心からほめる
◇PART3 人を説得する十二原則
1 議論を避ける
2 誤りを指摘しない
3 誤りを認める
4 穏やかに話す
5 “イエス”と答えられる問題を選ぶ
6 しゃべらせる
7 思いつかせる
8 人の身になる
9 同情を寄せる
10 美しい心情に呼びかける
11 演出を考える
12 対抗意識を刺激する
◇PART4 人を変える九原則
1 まずほめる
2 遠まわしに注意を与える
3 自分の過ちを話す
4 命令をしない
5 顔をつぶさない
6 わずかなことでもほめる
7 期待をかける
8 激励する
9 喜んで協力させる
目次を読んで、ひっかかったものがあればぜひ読んでみてください。
個人的評価 | |
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タメになった | |
読みやすさ |
読了までにかかった時間:約6時間00分