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人魚姫(字幕版)

基本情報

監督:チャウ・シンチー

脚本:チャウ・シンチー、ケルヴィン・リー、ホー・ミョウキ、ツァン・カンチョン、ルー・ジェンユー、アイヴィ・コン、フォン・チーチャン、チャン・ヒンカイ

出演:ダン・チャオ、リン・ユン、キティ・チャン、ショウ・ルオ

上映時間:93分

あらすじ(ネタバレなし)

実業家がリゾート開発のため、香港郊外の海辺にある美しい自然保護区を買収する。

住んでいた人魚達は被害を受けて命からがら逃げる。そして実業家を殺す計画を立てる。

好色で有名な実業家のもとへ、一人の人魚が色仕掛けに行くが……。

感想

前回 「西遊記〜はじまりのはじまり〜」に続きチャウ・シンチー監督の作品です。

時間を忘れて夢中で観ました。今回も笑いあり、高揚感あり、涙あり、パロディありと娯楽要素がたっぷり詰まっています。

お金さえあれば何でも出来ると思っている実業家と、お金より自然環境を大事にする人魚の価値観のズレた対話が面白かったです。

お金以外で人との関わりがない孤独な実業家には、最初は彼女の行動が理解できません。しかし、次第に貧しかった頃の自分を思い出していき、実業家の心に少しずつ変化が芽生えます。お金と孤独、そして本当の情愛に揺らぐ実業家に次第に愛着が湧いてきます。

実業家のビジネス相手で登場する令嬢のキティ・チャンがとてもセクシーでした。彼女はビジネスとして実業家と関わっていたはずですが、最後の感情を抑えられなくなるところで、本当の気持ちを理解することができます。登場人物の感情の揺れや変化をきっちり表現しているところも素晴らしいですね。タコ兄と彼女の可哀想者同士でくっつく展開も後日談であれば面白かったかも……?

音楽ではゲッターロボのOPのイントロが使われたり、八王子音頭?っぽいBGMが使われたりと、細かいパロディが散りばめられていて、知っている方はニヤッとするシーンが多いです。

チャウ・シンチー監督の定番とも言えますが、下町のおばちゃんタイプの人をうまく笑いに昇華しているのも最高です。タコ兄とおばちゃんのやり取りは声を出して笑いました。

そしてしっかりハッピーエンドとしてEDを迎えているので、後味の良い清涼感のある作品となっています。それにしてもあれだけ非道な行いをした実業家を真摯に受け止めて、迎え入れる人魚たち……優しすぎますね。。

人魚の価値観を通じて人として生まれ変わる実業家の姿が、この映画の魅力だと思います。

これからはSDGsやESG、CO2削減、パーパスといった地球環境を改善するテーマが世界共通の認識となりそうなので、このような映画の需要は高まりそうですね。

Amazonプライムビデオで観ました。吹き替え版は「お住まいの地域では見れません」と出たので、仕方なく字幕版に。字幕版でも笑えるところは笑えるし、しっかり楽しめて良かったです。チキンを食べた後の歌のシーンは原語ならではの良さがあったと思います。

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個人的評価75点
物語
演出
娯楽
音楽
芸術

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目次

おまけ

人魚の世界があるとしたら、きっと魔の三角などで沈められたお宝が眠っているはず。

もう人の手に触れられることもないお宝は深海の一部となって人魚の世界の装飾品となった。

……とか考えながらおまけ作ってみました。

タイトル:あわつぶたち

制作時間:93分

実はTwicthで配信をしながらおまけ制作をしていたのですが、しゃべることに意識をもっていかれて全然集中できませんでした。。ほとんどScalerに曲の雰囲気を作ってもらって少し色を足したような寂しい出来栄え。

次回はまず音をたくさん入れることを考えて、そこから削っていくように作ってみます。デッサン手法!

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