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楽園 鈴木光司

感想

共鳴する、時代を超えた愛の意思

リングで有名な鈴木光司のデビュー作。
厳密には2作目らしいが、このときから文章に読書を引き込むパワーを感じさせる。
遺伝や細胞レベルから受け継ぐ愛の意志が、3部構成で描かれている。
1部はほとんど地の文だが、描写に力があり、物語への引き込み力がある。話も分かりやすい。
2部は美しい孤島が侵略されていく悲惨が印象的。タイラーの戦闘描写が圧巻。
3部は現代になる。音楽によって先祖の遺伝子が湧き上がる。運命的に巡り合う二人。
ドラマティックな小説だった。時間を忘れて一気に読んだ。

個人的評価80点
おすすめ度
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