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苦しかったときの話をしようか 森岡毅

有名マーケター森岡毅が就職活動をしている長女のために書いた虎の巻を書籍化した内容。そのため長女の名前が「君」になっている。

感想

教育面でタブーとされているような物事をはっきりと伝えているところが良かったです。

・人間の知能は生まれつきの遺伝によってほぼ左右される

・資本主義の社会であるからには、資本家が儲かり、労働者が搾取されるシステムである

・得意なことを見出してそれを磨き競争に勝ち抜いて初めて武器になる。競争から勝ち抜けない人間もたくさんいる

・なすびはなすびにしかならない。きゅうりやトマトを目指すな 等

批難をおそれて書けないような真実をズバッと書いてくれています。

個人的にはマイブランドを作ることがタメになりました。これは仕事でも恋愛でも使えそうです。

学びの部分も多いですが、電話がとれなかった話や、海外出張で外人に陰湿ないじめを受け続けた話といった体験談が特に面白かったです。

何より、娘に対する想いにあふれた熱い文体が良かった。丼屋でテイクアウトを待っている間にキンドルで何気なく本書の結びを読んでいたのですが、娘に対する愛情や感謝の想いに引き込まれて涙が出てきてしまいました。

おかげで定員に変な目で見られてしまいました。書かれていた内容も良かったけれど、娘に対する熱い文章が何より良かったです。

個人的評価
タメになった
読みやすさ
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