MENU

英雄〜HERO〜

チャン・イーモウ監督の武侠映画

こちらもLOVERS同様、以前から観たかった映画です。10月からAmazonprimevideoで配信開始されました。

あらすじ

舞台は中国、戦国末期。秦王(後の始皇帝)は刺客に狙われており、忠実な家臣たちを除いては常に百歩以内の距離には誰も近づけさせることはなかった。過去のとある一件以来、宮殿の中も刺客が人の中に紛れ込むことの無い様、宮殿の外を多くの衛兵が守りを固めているのとは対照的に、あえてがらんどうにしていた。にやってくる。槍と剣には、中国最強と言われる3人の刺客の名前が記されていた。そして彼は秦王の前で、刺客達を倒した経緯を語り始める。秦王は刺客を倒した褒美として無名に自分の側に来ることを許すが、その時無名は…。

Wikipediaより引用
個人的評価80点
物語
演出
娯楽
音楽
芸術

この記事では多くのネタバレを含みますのでご注意ください。

感想

今まで観てきた武侠映画で一番好きな作品になりました。チャン・イーモウ監督の映像美、この作品も素晴らしかったです。

なかでもワダエミさんが手がけた衣装を始め、映像を利用した色彩と個々の「語り」をうまくリンクさせたところは印象深かったです。

無名の語り→赤衣装

秦王の語り→青衣装

秦王の過去→緑衣装

真実→白衣装

という感じにそれぞれの「語り」、「過去」、「真実」で色が変わります。

個人的には赤のイメージが印象に残っています。何色の映像が印象に残っていたか、観るたびに違うイメージが残りそうです。

好きなシーンは秦王が残剣の真意を知り、涙を流すところです。涙の流し方が自然に見えて、秦王に引き寄せられるように感情移入してしまいました。

唯一惜しい点は、これは他の武侠映画にも言えることですが武侠アクションの世界観を知っていること前提のアクションになっていることです。内功、点穴、軽攻、などなど。知らない人は「何でこんな人間離れした動きできるの?」って思ってしまいます。

また、観たい作品です。次に観たときは何色が心に残りそうか、楽しみです。

目次