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西遊記~はじまりのはじまり~(吹替版)

基本情報

監督:チャウ・シンチー

脚本:チャウ・シンチー、デレク・クォック、ローラ・フオ、ワン・ユン、ファン・チーチャン、ルー・ゼンユー、リー・シェン・チン、アイビー・コン

出演:ウェン・ジャン、スー・チー

上映時間:109分

無理やり三行あらすじ

妖怪ハンターの主人公は人助けをしようとするが力及ばず、実力のあるヒロインに命を救われる。

その流れでヒロインは主人公に惚れてしまい、くっつくために策略をするも空回りしてしまう。

手に負えない妖怪を改心させるため、主人公は幽閉されている孫悟空に方法を求めに行くが……。

感想

少林サッカー、カンフーハッスルで有名なチャウ・シンチー監督の作品。

「食神」の時からこの監督の作品の虜になり、ふと思い出したように新作をチェックしていました。今回はAmazonプライムで吹き替え版が無料だったので観てみました。

タイトルの通り、西遊記の始まり(天竺を目指す旅に出る)までの話を描いています。

ただしやはりチャウ・シンチー監督作品。想像していた西遊記ではなく予想の斜め上を行く設定の西遊記でした!

特筆すべきはやはりチャウシンチーのCGを使ったイマジネーション力です。リングを使って闘うヒロインの戦闘スタイルが面白かったり、小さいおもちゃの剣を飛ばして操る武林の達人がいたりと、カンフーハッスルでみせた武侠小説の世界観も生きています。

そんな破茶滅茶でなんでもアリのような作品ですが、ストーリーはしっかりと進行します。しっかりストーリーを進行できている理由は主人公のメンタルや行動にブレがないからです。言ってしまえば唯一まともなキャラと言えるのですが、、そこがこの作品を支えているところでもあり、他のぶっ飛んだ登場人物の魅力を活かせるところでもあります。

盛り上がるシーンでかかる音楽のタイミングも素晴らしいです。カンフーハッスルと同じBGMがいくつか使われているので流れると「おおっ」てなります。

下衆い感じの笑えるシーンが盛り沢山の内容ですが、注意するところもあります。グロテスクなシーンが多いこと、日本人の感覚で見たら笑えないかもしれないシーンがあるところです。人があっけなく死んでしまいます。

個人的にお気に入りのシーンは主人公が如来として覚醒する場面です。孫悟空が一瞬で態度を変えるあの短いカットでの場の空気の変え方、音楽のかけかた、本当にかっこいいです。通常ギャグ路線で進むので、急にシリアスになるとギャップで余計にカッコよく見えてしまいます。

洋画の場合は字幕で観るのですが、なぜかアジア系の映画は昔から吹き替え版を好んでいます。少林サッカーの吹き替え版がとにかく好きでした。そして今回も吹き替え版にして大満足!孫悟空の声が山寺宏一さんで相性ぴったりでした。チャウ・シンチーの映画で山寺さんの声は欠かせませんね!

頭を空っぽにして観られる楽しい映画でした。下品でしょうもないけど、そこがイイ!続編も出ているみたいなので、チェックしてみようと思います。

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個人的評価70点
物語
演出
娯楽
音楽
芸術
目次

おまけ

やはり一番の見ごたえは武侠風の戦闘シーンだったので、中華風のBGMを目指して作ってみました。

Title;Asian battle

途中から中華の雰囲気消えてしまってるような……。

曲の構成をもっと一貫性があってまとまりのあるものにするべきでした。

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