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Microsoft Wordを開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」

根源的な欲求をかき集めて、自分だけのワンピース(ひとつなぎの人生の目的)を見つける本。

感想

やりたいこと見つけ本の中で一番すんなり入っていけました。

以前読んで実践した「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方」は本書よりもやりたいことを見つける方法が体系化されていましたが、職業的なものの見方が強く「はい、この通りやっていけば自己理解できて見つけられたでしょ?」というように終わってしまい、「いや、そうなんだけど。。」と具体的なイメージが浮かばないまま終わってしまいました。

一方、本書はやるべきことがわかっていても実行できない苦悩や、怠惰な人の気持ち、生まれつきの遺伝・才能などの悩みをしっかり汲み取って人生の目的を見つける方法を教えてくれているので、私にとってはこちらの方が肌にあいました。

そして、本書で自分のやりたいことは「職業や職能」から見つけるものではないこともわかりました。感情と経験からなる根源的な欲求を満たすのはいろんなシステム、手段から得ることができるからです。

メモ ※自分の言葉に置き換えています

他人の人生ではなく、自分だけの人生を生きろ

自分に自信を持つこと

全ての始まりは「先延ばしの人生」を断ち切ることから。具体的な方法は優先順位を「選択」する。本当に大切なことを掴めば選択することができる。

人からやめろと言われてもやめられないほど好きですきでたまらないもの、に大切なことのヒントがある。

それは本当は何を志向の喜びだと感じるのか?を明確に言語化したもの。

実行できるものが人生の勝ち組である

視座=無意識の領域で見ている世界。認知することで視座を変えられる。

自分の世界観を絶えずアップデートして成長するべし

己の信念、態度は「自分の人生にとって何より大切なこと」を元に規定される。

逃げる理由は何でも正当化できる。正当化=目の前の楽な逃避になることが多い。人間の本能は新しい領域に踏み込むとき恐怖を感じるようにできているが、それは一時の感情であり、乗り越えれば前よりハッピーになれる可能性が高い。

正当化の証拠集めはやめる

本当はやりたいけど失敗するのが怖くて実行できない。正当化、言い訳、逃避。。

そんな心を支配する恐怖、いっときの快楽よりも大事何かを見つけよう。さもないと、自分の人生は恐怖や現実逃避に支配されることになる。

まず心に余裕を持つことを目指して、同時に自分の人生にとって何より大切なことを見つけることに専念した方がいい。

やり残しの念があるなら、先に解消しておけ

目標に終わりはあるが、目的には終わりがない

目標には充実して満ち足りた人生を招き寄せる力は備わっていない

目的と目標を区別すること

目的がはっきりしていると恐怖心や一時の快楽を乗り越えることができる

万人に共通する人生の目的は存在しない

自分だけのワンピース

この本の前半部分は、上記のメモに書かれた「本当のやりたいこと」を見つけると、どういう生き方ができるか書かれています。肝心な後半部分は7つの質問を繊細に答えていき、そのなかで経験や感情を司る言葉(根源的な欲求)をピックアップすることで、人生の目的を一つの文章にするワークを収録。何度も出てきた根源的な欲求を紡いで自分だけの文章を作っていくと、自分だけの人生の目的が一つの文として見えてくる。

7つの質問は

問い1:子供の時に楽しくて仕方なかった遊びは?

問い2:これまでの人生で一番の成功といえば?

問い3:憧れの人のどこに惹かれる?

問い4:滅多にやらない楽しみとは?

問い5:理想の仕事は?

問い6:理想とする人間関係は?

問い7:君は何をしたいと思っている?どうなりたいと思っている?最低10個あげましょう。

です。

そして、これらの質問を回答していくうちに、「自分だけの根源的な欠片」を発見することができる。それらを集めて文章化したのが、以下のものです。

私の人生の目的は、冒険心を胸にあらゆる美しいものを本能で味わい、恥も外聞もなく一途な想いを協力と成長(失敗)を繰り返しながら表現することで、尊敬している人をはじめ多くの人々に認められ、価値を与え、達成感を得ることであり、同時に心のそこから信頼できる伴侶、家族、友人たちと深い絆を結び、愛を育み、与え、享受することである。

自分の中からこの文章が紡ぎ出されたとき、漠然とですが、進むべき道が開けたような気がしました。

個人的評価
タメになった
読みやすさ
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