全世界でプレイ人口No.1のオンラインゲーム「League of Legends」※(通称LOL) のオリジナルアニメです。
先に結論だけ言います。
ArcaneはLOLを知らなくても楽しめます!
なぜ原作のゲームを知らなくても楽しめるのか、そのような疑問にこたえながらレビュー(ネタバレなし)をしたいと思います。
Arcane:リーグ・オブ・レジェンドとは
ArcaneはLOLの世界の一部を切り取り、アニメとして昇華させた作品です。
たとえ世界観を知らなくても、映像のクオリティや設定の緻密さだけで満足できる内容となっています。
プレイしている人にとってはお馴染みのキャラクターが出てきてより盛り上がると思いますが、Arcaneの物語自体はLOLのゲーム内容と関係ありません。
というのも、LOLはストーリーを追うゲームではないからです。サッカーやバスケといったスポーツのようにチームで遊ぶ競技性の高いゲームなのです。
つまり、LOLプレイヤーは「いつも使っているこのキャラの過去って●●だったのか!」と驚き、よりキャラに親しみを覚えるような体験をArcaneで得ることができます。
逆にLOLの未プレイヤーは「Arcaneに出てきたこの人物はゲームだとどうなってるんだろう?自分の思い通りに動かせたら楽しそうだな。他のキャラとの関係も気になるな」とゲーム自体に興味を覚える内容になっているかもしれません。
所詮ゲームの世界観なのでは
世界一のゲームになるには必ず理由があります。
LOLが世界一の理由には、競技性の高いゲーム内容、頻繁に行うアップデート、どんなしょぼいPCでも無料でプレイ可能な敷居の低さ、課金要素はゲームの勝利につながらない平等性等、様々な理由があると思います。
そのなかでもLOLが他のゲームと一線を画する理由に「作りこまれた世界観」があります。
LOLはプレイできるキャラクター(チャンピオンと呼ぶ)が150を超えます。そしてその一つ一つにどこで生まれ育ち、何を思って生きてきたのかがわかる短編小説一本以上の物語を知ることができます。
まるで歴史上の人物の経歴を辿るようなことができるのです。
こちらの公式ページでhttps://universe.leagueoflegends.com/ja_JP/champions/各チャンピオンの物語を読むことができます。
それらの物語はゲームがアップデートされるたびに細かい修正・変更が入ります。ゲームだけでなく、キャラクター自体もどんどん変化していくのです。(チャンピオン自体が再構築されるリワークも行われます)
一つのチャンピオンの例を取り上てみます。
去年2020年の6月にこちらのツイッターのアカウントが話題になりました。
セラフィーンと名乗るこの女性のアカウントはミュージシャンを目指していて、自撮り写真や自作曲を投稿していました。
自分の小さい頃の写真まで投稿し、幼い頃からの夢を語っていました。感想を言ってくれた方にもきちんと返信をして、リツイートも行い、本当にこの世界に実在しているかのようにSNSでコミュニケーションをとっていたのです。
それがLOLで登場するために作られたチャンピオンだと分かったのは、だいぶ後からです。(詳細は忘れました)
そんなチャンピオンに愛着が湧いてしまうのは、言うまでもありません。
このように、LOLは世界観の構築に強いこだわりがあるのです。
気になるけど楽しめるか不安な方へ
8年前に公開されたジンクスというチャンピオンのMVをご覧ください。
もし、この動画の雰囲気が気に入ったのであれば、高確率で楽しめると思います!
動画の世界観がそのままクオリティアップしてアニメになったのがArcaneです。
サイバーパンクな雰囲気が好きならぜひおすすめしたいですね。
感想
アニメ、というよりは映画のクオリティでした。
アニメは子供が楽しむもの、ではなく、新しい芸術表現として本気で挑戦していることが窺えます。
開発期間6年以上で中国の大企業が大金を注ぎ込んで制作しただけのことはありますね。
特に色彩表現(光源の使い方)やカメラワークが凄いと思いました。
三話までの感想ですが、物語の大筋は難解なものでなく、子どもも大人も理解して楽しめる内容です。
早く続きが観たいです。
ArcaneはNetflixに登録しないと観ることができません。
Arcaneだけを目当てに入会する価値はあるのか、と問われたら現段階では正直微妙です。
全編公開した後一気に観るのがコスパ的に良いかもしれません。