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LOVERS(2004)

チャン・イーモウ監督の武侠人情ドラマ。

以前から観たかった映画です。10月からAmazonprimevideoで配信開始されました。

かんたん紹介

反対勢力に属する二人の男女。相手を騙そうとそれぞれ働きかけるが、お互いに行動を共にするうちに、嘘か本当かわからない情にほだされ、やがて恋心が芽生えてしまう。

この記事では多くのネタバレを含みますのでご注意ください。

感想

二重スパイや三角関係……とありますが

ストーリー自体は至ってシンプルです。

反対勢力に属する二人の男女が相手を騙そうとそれぞれ働きかけます。しかし、お互いに行動を共にし、嘘か本当かわからないような情にほだされ、やがて恋心が芽生えてしまう。

それぞれの勢力の強力な権力・主従関係に押し込まれ、結局二人(厳密には三角関係なので3人)の心はめちゃくちゃになってしまいます。

「風のように自由きままに生きたい」

それが三日間で恋が芽生えた原因であり、男女共通の想いでした。

結局のところ笑傲江湖なんですよね。

正派と邪教。そういった対立する境目を気にせず傲然と笑い飛ばして自由気ままに生きていきたいのです。主人公もヒロインも政治的でなく、隠士だったのです。この考えは神雕侠侶のラストで楊過が小龍女と共に江湖から姿を消したことも同じ理由です。

映像は素晴らしかったです。最初の豆当て舞踊。音の細工をして水浴びを覗くシーン。雪山での死闘。あたり記憶に強く残っています。

好みの問題だと思いますが、表情のないチャン・ツィイーに魅力は感じませんでした。チャン・ツィイーは「初恋のきた道」の演技が一番好きです。

グリーンデスティニーもそうでしたが、個人的には武侠ドラマはもう少し漫画っぽいほうが好きです。

それも武侠小説の想像次第なので、内力だったり点穴だったりの概念を前提に映像化するのは実はとても難しいのではないか、と思いました。

個人的評価60点
物語
演出
娯楽
音楽
芸術
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